鳥取県で震度6弱を観測した地震で、総務省消防庁が21日午後3時20分までに現地の各消防本部などから受けた報告によると、鳥取市で両足にやけどを負った1人が病院に搬送されほか、エレベーターに閉じ込めた人が救出されたケースが1件あった。鳥取県倉吉市でもエレベーターへの閉じ込めが1件あったほか、多数の119番通報があるという。
鳥取で震度6弱 西日本中心に広く地震 津波の心配なし
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倉吉市などを管轄する鳥取中部ふるさと広域連合消防局によると、21日午後2時45現在、倉吉市内を中心に8件救急出動した。「けがをした」という内容の通報もあった。いずれも重傷情報は寄せられていないという。火災の通報も2件あったが、いずれも誤報だったという。
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震度6弱を観測した鳥取県湯梨浜町総務課によると、午後3時現在、町内の民家で屋根瓦が崩れているという情報があるという。けが人や火災、家屋倒壊の情報は寄せられていないという。
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震度6弱を観測した鳥取県北栄町の総務課によると、午後3時15分現在、同町の高齢者施設「ル・サンテリオン北条」で、物が倒れるなどして2人がけがをしているという情報があるという。家屋が倒壊しているとの情報が2件あるほか、「水道管が破裂した」「道路がひび割れている」といった情報もあり、職員が現地に行くなどして確認しているという。
ル・サンテリオン北条の職員によると、けがをしたのはいずれも80代の男性と女性の入所利用者。男性は、「激しく長い横揺れ」によって倒れてきたテレビが体にあたり、女性は揺れた際に壁に体をぶつけたという。目立った外傷はなく、常駐の医師が手当てをしたという。
この施設には、入所とグループホームの利用者が約100人おり、通所者は自宅に帰れない状態となっている。職員が家族に連絡を取っているという。