舞台「リア王」に出演する平幹二朗さん(左)=2008年、ホリプロ提供
端正な顔立ち、深みのある声と長身で、舞台やドラマで活躍した平幹二朗さんが亡くなった。ドラマにも出演中で、80歳を超えてもなお、第一線の俳優だった。
俳優の平幹二朗さん死去 蜷川幸雄とのコンビで高い評価
平さんは、現在放送中のフジテレビのドラマ「カインとアベル」で、主人公の祖父役として出演していた。先週放送の第1話に続き、きょう24日放送予定の第2話にも出演する。今後も出演する予定だったが、同局によると第4話以降は撮影が済んでおらず、代役を立てるかどうかを含めて検討中だという。同番組の羽鳥健一プロデューサーは、「突然のことで大変驚いている。最後となった9月29日の収録現場でも体調が悪そうな様子はなく、すごく元気にされていた。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。
また、2週間ほど前までは、舞台「クレシダ」に出演していた。演出した森新太郎さんは「亡くなったという連絡を受けて驚いている。出ずっぱりの大変な役で、せりふも膨大だった。それでも苦しい顔ひとつ見せずに演じきった」という。「1週間前、『また機会があれば一緒にやりましょう』と平さんからお手紙をいただき、僕もすっかりそのつもりでいました。今は一緒にお芝居を作れた貴重さをかみしめているところです」と話した。
演出家蜷川幸雄さんの舞台で活…
残り:465文字/全文:981文字
無料登録して全文を読む
全文を読む
ログインして全文を読む
有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。
初月無料につき月初のお申し込みがお得
980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら