自民党役員連絡会であいさつする高村正彦副総裁(中央右)=25日午前、国会内、岩下毅撮影
自民党総裁の任期延長をめぐり、高村正彦副総裁は、現行の「連続2期6年」から「連続3期9年」に変更する考えを、26日の党・政治制度改革実行本部の役員会に提示することを決めた。同日の実行本部で党所属議員にも示し、了承される方向だ。
同本部の役員会では延長そのものに異論はなかったが、3期9年と多選制限の撤廃で意見が半々に分かれ、高村氏に対応を一任した。高村氏は、2002年に1期の任期を2年から3年に延ばした経緯などを踏まえ、「理屈の上では制限撤廃でいいが、我が党は少しずつ任期を延ばしてきた。3期9年の方が世論の理解も得られやすい」と判断した。
実行本部で延長が了承されれば、党の最高意思決定機関である総務会を経て、来年3月の党大会で正式に党則を変更する。党則変更は、総裁としての2期目の任期が18年9月で満了する安倍晋三首相にも適用される。