北海道小樽市で1997年にあった銃刀法違反事件で、札幌高裁は26日、懲役2年の実刑判決を受けて服役したロシア人男性の再審開始を認めた札幌地裁決定を支持し、検察側の即時抗告を棄却する決定をした。
高橋徹裁判長は、捜査を担当した警察官が捜査報告書に虚偽内容を記載するなどしており、裁判の公正を疑わせると指摘。「再審請求には理由がある」と結論づけた。
今年3月の札幌地裁の決定では、ロシア人男性が銃刀法違反容疑で逮捕されたのは、道警の違法なおとり捜査によるものだと認定し、再審開始を認めた。この決定に対し、札幌地検が即時抗告していた。