世界のウチナーンチュ大会の閉会式で、カチャーシーを踊る米国からの参加者たち=那覇市
世界各地から7千人の「ウチナーンチュ(沖縄の人)」が沖縄にやって来た。一体、何のために。
特集:沖縄はいま
海外からの参加者と地元の人が入り交じって踊る沖縄の手踊り「カチャーシー」が、うねりのように会場を包む。30日、那覇市であった「世界のウチナーンチュ大会」閉会式。英語、スペイン語、ウチナーグチ(沖縄の言葉)など様々な言語が飛び交った。
県などが作る実行委員会の主催で、地元の人と、海外に移民した人やその子孫らルーツを持つ人が絆を深め、沖縄の持つ可能性を発信するのが大会の目的だ。1990年からほぼ5年に1度開かれ、6回目の今回は28カ国・地域から7千人が参加。4日間、県内各地でエイサーや三線などの文化を発信するイベントがあり、名護市では「名護(ナグ)ンチュ」、宜野湾市では「宜野湾(ジノーン)チュ」といった具合に、市町村や集落ごとに歓迎会が開かれた。
渡航費用は、県人会長など一部をのぞき自己負担。なのに、海外からの参加者は1回目の2400人から増え続けている。なぜか。
「沖縄はもう一つの実家。沖縄…