公式練習で調整する宇野昌磨
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦ロシア杯は4日、モスクワで開幕する。男子は、スケートアメリカを制した宇野昌磨(中京大)が世界選手権2連覇中のハビエル・フェルナンデス(スペイン)に挑む。宇野は、表彰台に上がればGPファイナル出場が確定する。
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3日の公式練習で宇野は、自身が国際スケート連盟(ISU)公認大会で史上初めて成功させた4回転フリップジャンプや、4回転トーループ―3回転トーループの連続ジャンプを成功。「4回転は両方いい確率だった。調子が良すぎて、逆に不安になるくらい」と話した。フェルナンデスとの勝負については「僕はまだ敵に値する選手ではない。人との戦いを意識しないようにしたい」。
男子は田中刑事(倉敷芸術科学大)も4回転サルコージャンプなどを着氷して調子を確かめた。「4回転の確率は悪くない。力まないで自然に踏み切れば失敗しない」と手応えを口にした。
女子は昨季世界選手権3位のアンナ・ポゴリラヤ、同6位のエレーナ・ラジオノワらロシア勢が優勝争いの軸になる。日本勢は村上佳菜子(中京大)、シニアGPデビューの松田悠良(愛知・中京大中京高)が出場する。(後藤太輔)