訪問販売の勧誘電話をやめさせるとうそをついて寝具類を高額で売りつけたとされる詐欺事件で、千葉、埼玉、長野3県警の合同捜査本部は10日、横浜市の寝具販売会社「福寿縁」代表取締役の坂井寛容疑者(42)=川崎市川崎区、詐欺罪で起訴=ら3人を詐欺容疑で再逮捕し、関連会社の従業員4人を同容疑で新たに逮捕した。
訪問販売でうそ、高額布団売った疑い 被害11億円超か
他に再逮捕されたのは、同社の子会社「ビシャモン」代表取締役の千明一成(41)=横浜市中区、同=、坂井容疑者の兄でビシャモン元従業員の坂井徹(45)=同市磯子区、同=の両容疑者。新たに逮捕されたのは同社の元従業員の40~44歳の男4人。
発表によると、7人の容疑は、共謀して2014年11~12月、茨城県龍ケ崎市と同県石岡市の女性2人の自宅を訪ね、「あなたが過去に訪問販売会社から買った布団は別の商品も買い足す契約になっている。うちの商品を買えば訪問販売の勧誘電話がなくなる」などとうそをつき、押し入れ用マットやブレスレットなどを売りつけて計21万5千円をだまし取ったというもの。「マルフクメンテナンス」という社名を用いていたという。
合同捜査本部は全国22都県の約900人、総額11億5千万円を超える被害があったとみて、別の被害の立件も視野に調べている。