東京電力福島第一原発(中央奥)の周辺を取り囲むように広がる、中間貯蔵施設予定地=10日午前、福島県双葉町、本社機から、堀英治撮影
環境省は15日、東京電力福島第一原発事故の除染作業で出た汚染土などを最長で30年間保管する、中間貯蔵施設を本格着工する。福島県内で出る、最大2200万立方メートルの汚染土などを保管する。施設での保管開始は来年秋以降を見込んでおり、当初の計画より2年半以上遅れている。
着工するのは、汚染土を受け入れて分別し、保管する施設。用地取得が済んだ、福島県双葉町と大熊町の二つの工区で作業を始める。早ければ17年1月に受け入れ・分別施設の試運転を始め、汚染土の保管は同年秋ごろに始める見込み。
環境省が11年10月に公表した工程表では、14年夏ごろには施設本体の工事を始め、15年1月に搬入を始めるとしていた。予定地取得に手間取り、1600ヘクタールのうち取得したのは今年10月末で約11%にとどまる。
これまでは用地内の一部を借り…