竹山修身氏
来年10月に任期満了を迎える堺市長選に、竹山修身市長(66)が3選を目指し立候補する意向を周辺の関係者に伝えていたことがわかった。堺市長選には、大阪維新の会(代表・松井一郎大阪府知事)が別の候補者を擁立する方針で、竹山氏と維新の公認候補の一騎打ちとなった前回市長選と同様に、両者が争う可能性が高い。
関係者によると、竹山氏は来年2月の市議会で正式に表明する方向で検討しているという。今後、前回支援を受けた自民や民進(当時民主)などの政党と立候補に向けて調整を進めるとみられる。
竹山氏は前回2013年の市長選で維新が掲げる大阪都構想への反対を訴え、維新公認の新顔を破って再選。維新は都構想で堺市に関する議論が進んでいないとして争点化しない方針だが、竹山氏は今回も反都構想を掲げるとみられる。今月9日の定例会見では自身の立候補について「まだ決めていない」と話した。
一方、維新は、堺市長選で再び敗れれば政治的な影響力の低下が避けられず、18年秋に再挑戦を目指す大阪市での都構想の住民投票にも影響しかねない。維新側は堺市長選を「負けられない選挙」(幹部)と位置づけており、慎重に候補者選びを進めている。(村上潤治)