JR北海道が進める赤字路線の見直しで、「自社だけで存続できない」とする対象を、10路線13区間とする方針を同社が固めた。現在の路線の半分ほどにあたる約1200キロで、特に乗客の少ない3区間は廃止を前提に沿線自治体と協議する。18日に発表する。
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見直し対象は、昨年度の1日1キロあたりの乗客が2千人未満の10路線13区間で約1237キロ。200人未満に減っている札沼(さっしょう)線の新十津川―北海道医療大学間(47・6キロ)、根室線の富良野―新得間(81・7キロ)、留萌(るもい)線の留萌―深川間(50・1キロ)の3路線の一部区間はバス転換などを沿線自治体に提案する。対象は乗客数や設備の老朽化などで決めた。すでに石勝(せきしょう)線夕張支線(16・1キロ)は廃線が決まっている。
その他、日高線、宗谷線、根室線、室蘭線、釧網(せんもう)線、石北線、富良野線の一部の沿線自治体にも、運賃の値上げや自治体が線路などの設備を持ちJRが運行に専念する「上下分離方式」の導入など、応分の負担をしてもらうよう求める。ただ、関係自治体が50を超えいずれも財政が厳しく、協議は難航も予想される。
JR北は沿線の人口減少や経営…