三重県の鈴鹿市議会全員協議会で説明する末松則子市長(中央)=15日午前、鈴鹿市、国方萌乃撮影
野菜の価格が高いことを理由に小学校と幼稚園で2日間の給食中止を決め、その後撤回した三重県鈴鹿市は15日、災害を想定した炊き出し訓練などで賄う方針を決めた。月内にも市立の小学校と幼稚園に通知する。市議会から給食の扱いについて指摘が相次ぎ、市は対応を検討する。
「食材提供したい」 鈴鹿市に申し出続々 給食問題受け
この日、末松則子市長が市議会全員協議会で方針を報告した。いったん中止を打ち出したことについて、市議からは「食育の大切さを再認識するべきだ」「誰のための給食か」といった批判が相次いだ。
また、「野菜の高騰」を中止の理由としたことについても、「食材の高騰はいつでも起きうる。備えがなかったことが問題だ」とされた。鈴鹿市の給食費では前年度分が繰り越されていることを問題視し、「昨年度の保護者のお金で今年度の子どもの給食をまかなうのはおかしい。単年度処理するべきで、会計として成り立っていない」という意見もあった。
末松市長は「(仕入れや会計の…