ブラジルのサッカークラブ「シャペコエンセ」の選手らを乗せた飛行機が２８日にコロンビアで墜落した事故で、主力選手の大半を失った同クラブを支援する動きが始まっている。

ブラジルの名門サントスやクルゼイロ、サンパウロなど多くのクラブは来年、選手を無償でシャペコエンセに貸与する意向を表明した。また、シャペコエンセが今後３年間は２部に降格しない特例措置をブラジル連盟に求めた。フラメンゴやコリンチャンスなどのクラブは公式ホームページにシャペコエンセのエンブレムを載せて弔意を表した。

往年の名選手も犠牲者を悼んだ。元ブラジル代表のペレ氏は自身のインスタグラムで「シャペコエンセは小さな街のチームだが、ブラジルとラテンアメリカのトップレベルに達した。非常に悲劇的な損失だ」と述べた。元アルゼンチン代表のマラドーナ氏も自身のフェイスブックに選手たちの写真を載せて哀悼の意を表し、「今日から自分はシャペコエンセのサポーターだ」とつづった。

ブラジルメディアなどは事故の死者が７１人で、生存者は６人と伝えた。搭乗者名簿には計８１人の名前があったが、うち４人は搭乗していなかった。コロンビア当局が明らかにした。（リオデジャネイロ＝柴田真宏）