転覆したとみられる船=22日午前10時すぎ、宮城県東松島市、朝日新聞社機から、川村直子撮影
福島県などで震度5弱を観測した22日午前、朝日新聞社機で東京電力福島第二原発から太平洋側の沿岸を北上した。
福島・茨城などで震度5弱 仙台で1.4メートルの津波
午前8時50分すぎ、原発から北に長く続く沿岸には、地震の影響と思われる白波が張り付いているように見えた。岸では人の動きは確認できない。高台へ避難したと思われる。
仙台港の湾内の入り口では、濁流が渦巻いていた。発泡スチロールのような白いゴミが流れ、近くの湾では流木が集まり、浮いていた。
宮城県東松島市付近の港では、岸から200メートルほど離れた湾内に青い船底の小さな船が1隻転覆していた。その近くには2隻が漂流している。人の姿は確認できなかった。
午前10時すぎ、宮城県の別の港では、沖合に避難していた20隻ほどの漁船が、三つの群れになって港に戻り始めていた。(池田良)