半世紀続く内戦終結を目指す南米コロンビアのサントス大統領と左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)のロンドニョ最高司令官は24日、10月の国民投票で否決された和平合意の内容を部分的に修正した新たな最終合意文書に署名した。サントス氏は和平プロセスの確実な進展を目指しており、今回は国民投票で合意内容の是非を問うことはせず、議会の承認だけで済ませると表明した。
署名式は首都ボゴタで行われ、内戦による犠牲者の遺族や市民団体のメンバーらが出席した。9月下旬に行われた当初の和平合意の署名式のような海外首脳らの列席はなかった。
サントス氏は「新たな合意は、あらゆる人々との開かれた対話によって生まれたものだ。多くの提案を取り入れた」と強調。ロンドニョ氏は「唯一の武器は言葉でなくてはならない。国のためにそれが不可欠だ」と述べ、改めて武装を放棄する考えを示した。
政府とFARCは9月下旬、和…