甘いマスクに華麗な演技が魅力。新体操をする三つ子の男子高校生が地元宮城県ではちょっとした注目を集めている。県名取高校3年の佐藤3兄弟だ。
名前の画数まで同じだからか、小さい頃は「うり三つ」で、服や持ち物の色分けで「区別」されていた。が、今では顔つきだけでなく、身長、体重もちょっとずつ違い、見た目の違いもはっきりしてきた。
演技の特徴もそれぞれだ。小学生の時から3人を指導してきた本多和宏名取高教諭によると、長男は身体能力が高く表現力に優れ、次男は器用で、個人競技で使う手具の扱いがうまい。体の一番大きい三男はダイナミックな演技が持ち味だ。
来春には、リオデジャネイロ五輪の閉会式に出演した男子新体操の名門・青森大学に3人とも進学する。女子と違い、男子新体操は東京五輪の正式種目ではない。だが、その時を大学4年生で迎える3人は、東京五輪への「出演」を目指している。
東京・代々木で25日から27日まで行われる全日本新体操選手権が、高校最後の晴れ舞台となる。(福留庸友)