フィギュアスケートのグランプリシリーズ最終第6戦のNHK杯は25日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで女子ショートプログラム(SP)などがあり、日本勢は宮原知子(関大)が64・20点で3位が最高だった。樋口新葉(東京・日本橋女学館高)が62・58点で5位、松田悠良(愛知・中京大中京高)が60・98点で6位スタートだった。71・56点を出したアンナ・ポゴリラヤ(ロシア)が首位に立った。
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フィギュア特集 Kiss and Cry
宮原は、冒頭のダブルアクセル(2回転半)を着氷したが、3回転ルッツ―3回転トーループの2連続ジャンプのルッツが回転不足の上、転倒した。「少し跳び急いだかもしれない」と振り返った。単独の予定だった3回転ループに2回転トーループを付けた。ステップ、スピンは最高のレベル4を獲得した。フリーに向け「得意なので、良さを出したい」と誓った。
樋口は演技後半の3回転の2連続ジャンプで失敗。「跳ぼう跳ぼうと思って力んだ。ステップとスピンで取りこぼしがなかったのは良かった」と語った。松田は二つのジャンプで回転不足を取られたが、「大きなミスなくできた。点は伸びなかったけど、満足している」と話した。
ペアSPの日本勢は須藤澄玲(神奈川ク)、フランシス・ブードロオデ(カナダ)組が52・65点で7組中6位スタートだった。首位は73・33点を出した彭程、金揚組(中国)。
男子SPは午後7時05分開始予定。日本勢は田中刑事(倉敷芸術科学大)が4番滑走、日野龍樹(中京大)が7番滑走、羽生結弦(ANA)が9番滑走。
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〈女子SP1位のポゴリラヤ〉 大きなミスなく滑りきり、感極まった表情。「感動した。何回も分析して練習したし、前向きに自信を持とうと努めた」
〈女子SP6位の松田〉 3回転ループの連続ジャンプは一つ目が回転不足に。「自分としてはいいジャンプが跳べた。大きなミスなく満足」