返礼品のブランケット。熊本城が描かれている(C)尾田栄一郎/集英社
熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町が1日、地震以来中断していたふるさと納税の返礼を再開した。お茶や米など地元の特産品のほか、人気漫画「ワンピース」の限定グッズも返礼品に加わった。
特集:ふるさと納税
町では地震で農家や事業者が被災したため返礼品が準備できず、町職員の人手不足もあって返礼を中断。宮城県岩沼市など他の自治体の力を借りてふるさと納税の受け付けは続け、4~10月末に1億1214万円が集まっていた。
熊本市出身で「ワンピース」の作者尾田栄一郎さんが協力した限定グッズは、来年3月末までに1万円以上、ふるさと納税をした人が対象。Aコースがブランケット(2千枚)、Bコースはエコバッグと手ぬぐい、クリアファイルのセット(3千セット)で、先着順。いずれも尾田さんが描き下ろしたイラストがつく。
町企画財政課によると、地震の影響で町民税や固定資産税などの税収減が見込まれており、集まったお金は町の復興計画に基づく事業などに活用する。ふるさと納税はポータルサイト「ふるさとチョイス」などで受け付けている。(大森浩志郎)