居酒屋のまかない料理に毒性のあるチョウセンアサガオの種を混ぜ、アルバイトの大学生に食べさせたとして、兵庫県警は1日、同県姫路市の居酒屋元店長の男(30)を傷害の疑いで逮捕・送検したと発表した。男は「勤務態度に不満があった」と供述し、容疑を認めているという。男は同日釈放され、県警は任意で捜査を続ける。大学生は中毒症状で入院し、現在は回復しているという。
姫路署によると、男は11月9日午後10時半ごろ、アルバイトの男子大学生(20)にまかないとして出した丼料理に、少量のチョウセンアサガオの種を混ぜて食べさせた疑いがある。
大学生は翌10日、意識がもうろうとなって救急搬送され、約1週間入院。同日、店のオーナーが大学生の入院について男に尋ねたところ、男が種を混ぜたと打ち明けたため、オーナーが同署に相談したという。
チョウセンアサガオの種はスコポラミンなどの毒性がある。男は本でチョウセンアサガオについて知り、種はインターネットのサイトで購入したという。