ユニー・ファミリーマートホールディングスは5日、ユニーが手がけてきた中国本土でのスーパー事業から撤退すると発表した。2014年9月に上海に開いたばかりの1号店が振るわず、売却する。中国本土では、ファミマの名前で約1700店を展開するコンビニ事業に注力する。
現地で総合スーパー「アピタ」1店を営む会社の全株式を香港の投資会社に売る。売却額は明らかにしていない。店の営業は続く見通しという。
ユニーは1987年、香港からスーパーの海外出店を開始。続く中国本土では2020年ごろまでに約20店を出す方針だった。しかし、その1号店が、テナントの誘致の遅れもあって振るわず、15年12月期に13億円の営業赤字を出した。
香港に構えるスーパー3店は好調で、運営を続けるという。
スーパーもコンビニも展開するユニーと、コンビニに特化するファミマは9月に統合。新商品の投入などでコンビニ事業をてこ入れする一方、振るわないスーパー事業の見直しを進めている。