自民党東京都連の下村博文会長は6日、7月の都知事選で自民党の方針に反して小池百合子現知事を応援した豊島区議5人、練馬区議2人を除名処分にしたと発表した。小池氏側は来夏の都議選で、自民現職がいる選挙区で対抗馬擁立も検討しており、自民との対決姿勢が先鋭化しそうだ。
小池派区議「自民に残りたい」都連会長「文書見て判断」
小池派の自民区議、身上書提出しない方針 都連要求拒む
処分は同日の都連の幹部会で決まった。都連は9月に「区議に離党勧告し、10月末までに離党しなければ除名」との方針を決定。離党届の提出がないまま、二階俊博・党幹事長が区議側に呼びかけた慰労会も小池氏が断った。処分の判断を先送りしていた下村氏は11月、区議側に処分を見直す判断材料として「身上書」の提出を要請したが、区議側は期限の今月5日までに提出しなかった。下村氏は「7人に十分配慮した対応をとってきたがいずれも拒否され、非常に残念」と述べ、9月に決めた処分通りにすると説明した。
7人のひとりで同党豊島区議団の河原弘明幹事長は6日夕、「残念だが、処分を受けとめる。今後も7人で小池さんと一緒にやっていきたい」と話した。今後の対応は決まっていないという。小池氏は同日、記者団に「(知事選に立候補した)私はまだ処分されていません」とだけ述べた。
小池氏周辺は、小池氏への処分…