リカちゃん、パパのふるさとを訪問する――。父親がフランス人音楽家という設定のリカちゃん人形の展覧会「リカ シンボル オブ カワイイ」が６日、パリの日本文化会館で始まった。制服風の衣装で歌うＪポップのグループをモチーフにしたり、和服に身を包んだり。パリジェンヌからも「すばらしい」という声があがった。

「永遠の１１歳」というリカちゃんの誕生から２０１７年で５０年になるのを前に、日本玩具文化財団（東京）が開いた。リカちゃんに特化した一般向け展覧会を海外で催すのは初めてという。約１００体が並び、高度成長やバブルを経験した日本社会とともに、少しずつ変わってきたリカちゃんの姿も紹介している。

フランスでは販売されていないものの、人形店を経営するイザベル・フラーリーさん（４０）は「洋服の生地や仕立て、アクセサリーまで細やかにつくられている。子どもからお年寄りまで幅広く愛される人形だ」と話した。孫娘が２人いるという女性（７１）は「表情ひとつひとつが、とてもチャーミング。孫にはもったいないくらい」と驚いていた。１７日まで。無料。（パリ＝青田秀樹）