2位になった宮原知子のフリーの演技=遠藤啓生撮影
(10日、フィギュアGPファイナル)
特集:フィギュアスケート
羽生、4連覇でも「悔しい」 フリーは3位 フィギュア
「強い女性」。今季のフリーのテーマでもあり、それが宮原自身の課題だった。
弱気になる自分と戦った。立ち上がりのジャンプ要素二つを、恐れずに跳んで決めた。視線を上げて自信に満ちた表情をし、体を大きく使ったステップを見せた。今季、何度も回転不足を取られた3連続ジャンプは、それぞれのジャンプを高く跳び、出来栄え点(GOE)でプラス1点を得る高い評価を得た。
結果は回転不足一つだけで、ほぼノーミスの演技。「思い切って滑ることができた」。控えめながら、両手でガッツポーズも見せた。
回転不足のないジャンプを跳べる、世界上位で争える選手であることを、大きな国際舞台でジャッジにアピールしたことは大きい。「自分の演技ができれば、表彰台に乗れるということがわかった」。大きな自信も手にした。