スタジオで収録に臨む川口祐有子さん(右)。国籍を問わずゲストを招き、多文化共生を語り合う=名古屋市中区伊勢山2丁目
病と向き合い歌い続ける元タカラジェンヌ。母親にエールを送る元教師――。名古屋市中区の「愛知スタジオ」には、自分の思いをラジオで伝えようとする人たちが集う。収録された内容は、無料インターネットラジオ「ゆめのたね放送局」(本部・大阪府門真市)で放送される。
「人生経験を重ねるほど、奥深く味わいがあり、人に伝わる歌になるんじゃないか」。土曜日の夜に枠を持つパーソナリティー「まほろば遊(ゆう)」さんの番組が始まった。この日は、ギターが得意な人力車夫の男性をゲストに招き、一緒に歌ったオリジナル曲を流し、語り合った。
ゆめのたね放送局は「ご縁・応援・貢献」を合言葉に、人の夢を応援し、地域に貢献する目的で昨年6月に開局。パソコンやスマートフォンで無料で聴ける。
まほろば遊さんは約10年前、甲状腺にがんが見つかった。宝塚歌劇団・月組で男役を演じた元タカラジェンヌで、1997年に退団後も歌手としてステージに立ち続けた。「歌は人生そのもの」。患部がのどに近いため、手術は選ばなかった。病院で定期的に検査を受けながら歌い続ける。
まほろば遊さんは、ラジオで歌…