2000年の美祢でGT選手権を制した星野一義選手とカルソニックスカイライン=佐原輝夫さん提供
「日本一速い男」と言われた元レーシングドライバー星野一義さん(69)の現役時代をイラストで振り返る作品展「Strada」(ストラーダ=イタリア語で道の意味)が17日、東京・六本木で始まった。作品はすべて、イラストレーター・佐原輝夫さんの描き下ろし。星野さん自ら「ディテール(細部)にこだわった素晴らしいものばかり」と話す力作がそろった。
高校を中退してレースの世界に飛び込んだ星野さんが最初に取り組んだのは、オートバイのモトクロスだった。イラスト制作時にアドバイスを送った星野さんは「ハンドルの握り方など普通は見られない部分がイラストで丁寧に描かれている」と話す。
今月出版された佐原さんの作品集「Strada」(三栄書房)から20点を展示。作品集を企画したカメラマンの原富治雄さんは「佐原さんのイラストは、写真では描ききれないレースの世界を表現している」と話す。
東京都港区六本木のAXISビル「シンポジア」で22日まで。午前10時~午後7時。入場無料。