2020年東京五輪・パラリンピックのバレーボール会場について、東京都の小池百合子知事は16日、既存の横浜アリーナ(横浜市)の活用を断念し、有明アリーナ(東京都江東区)を新設すると発表した。「ボート・カヌー」「水泳」を合わせた3会場で既存施設の活用などを探ったが、いずれも当初計画通り新設で決着した。
小池氏はこの日の定例会見で、横浜案断念の理由について「五輪の運営面で様々な特殊要因がある。(会場周辺の)民間の土地が必ず確保できるか否か。色んな意見があった」などと言葉を濁した。結論は有明として見直し終結を宣言。21日の国際オリンピック委員会(IOC)、政府、大会組織委員会との4者協議に報告し、正式決定する。
会場見直しは競技団体の反発や他自治体の困惑を招いたが、小池氏は「それぞれ前のところと同じと言われるかもしれないが、どれだけお金がかかるか、皆さん目の当たりにした」と述べ、9月に見直しを始めてから3施設で計約400億円以上を削減した成果を強調した。「時間を浪費したと私は思っておりません」とも話した。
一方、コスト削減からの「パラ…