帰省する家族連れらで混雑する新幹線のホーム=29日午前11時37分、JR東京駅、角野貴之撮影
年末年始を故郷などで過ごす人たちの帰省ラッシュが29日、ピークを迎えた。新幹線などの鉄道や空の便は各地で混雑した。
JR東京駅は、大きな荷物を持った親子連れらで朝から混み合った。東海道・山陽新幹線の一部の自由席乗り場では、乗車を待つ客の列がホームに入りきらず改札近くまで続いた。
山口県下関市の妻の実家に約6時間かけて帰省する東京都文京区の会社員、礒崎啓太さん(40)は「ふぐを食べ、酒を飲み、のんびりするのが楽しみ」。長男の丈瑠君(5)は「犬といっぱい遊んで、ゲームもしたい」と話した。
JR各社によると、東海道新幹線の下り指定席は29日は終日ほぼ満席。下り列車は自由席も混雑し、「のぞみ」「ひかり」のほとんどと、東北、山形、上越、北陸の各新幹線の多くで、乗車率100%を超えた。
空の便も混雑。大都市から地方への国内線の29日の予約率は、全日空が平均で約97%、日本航空が約90%。混雑は31日まで続き、Uターンのピークは来年1月3日になる見通しだ。