タイのワチラロンコン新国王(64)は31日夜、新年を前にテレビで国民へのメッセージを読み上げた。「プミポン前国王を追悼する国民の姿に感銘を受けている」と感謝の気持ちを表し、「国民と共に全力で任に当たりたい」と決意を述べた。
新国王は、昨年10月に88歳で死去したプミポン前国王の後継として同年12月1日に即位した。31日夜には黒いスーツ姿で5分弱のメッセージを朗読。「前国王の死は全国民に深い悲しみと大きな喪失をもたらした」と振り返りながら、葬送の儀式が滞りなく進んでいることなどに感謝し、「我々はどんな障壁があっても連帯して乗り越えられる」と述べた。
その上で、新年には「あなた自身や他者、国家の繁栄のために、前向きに、偏りのない思考で、大小の課題に取り組んでほしい」と呼びかけた。