米俳優アーノルド・シュワルツェネッガー氏(左)とトランプ次期米大統領=AFP時事
映画スターも、もはやこれまでだ――。トランプ次期米大統領は6日、自身のツイッターで選挙期間中に同氏を批判した映画俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー元カリフォルニア州知事をこき下ろした。
シュワルツェネッガー氏はオーストリアから移民として渡米して以来、共和党に投票。だが、今回の選挙では排外主義的主張を繰り返すトランプ氏に投票しないと宣言してきた。
シュワルツェネッガー氏は米リアリティー番組「セレブリティ・アプレンティス」でホスト役としてトランプ氏の後任を務め、今月初放送。その視聴者数が490万人で、トランプ氏の前シーズン初回の650万人を下回ったことに、トランプ氏が「シュワルツェネッガー氏は視聴率の比較で完敗だ」と皮肉り、「彼が支持したのは、ケーシックとヒラリーだ」。
この恨み節に、シュワルツェネッガー氏は同日のツイッターの動画で「我々は友人同士だ。敵対してはならない」とのリンカーン元大統領の就任演説を引き、「この引用から学んでほしい。我々は皆米国市民だ」とトランプ氏をさとした。(ワシントン=佐藤武嗣)