日仏の外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を前に、手をとりあって写真撮影に応じた(左から)稲田朋美防衛相、岸田文雄外相、エロー外相、ルドリアン国防相=6日、パリ、青田秀樹撮影
日仏両政府は6日夜(日本時間7日未明)、外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)をフランス・パリで開いた。自衛隊と仏軍が燃料や弾薬などを融通し合う「物品役務相互提供協定(ACSA)」の締結交渉入りで一致した。
日仏、物資融通協定の交渉開始で一致 燃料や弾薬など
日仏2プラス2は今回が3回目。ACSAは防衛協力の基礎となる協定で、日本は米国や豪州と締結しているほか、英国やカナダとは交渉入りしている。会合後に発表した共同声明では「自衛隊と仏軍との間の相互運用性を強化し、部隊演習などへの共同参加を容易にする」とした。
2プラス2では、南シナ海で軍事拠点化を進める中国を念頭に、緊張を高める一方的な行動に反対し、自制を求めることも確認。共同声明では「アジアと中東・アフリカの間の自由で開かれた安全な交通の維持が必要」と指摘し、「南シナ海の埋め立て、拠点構築、その軍事目的での利用といった緊張を高める一方的行動への強い反対」を表明した。
岸田文雄外相は共同記者会見で…