おみくじの運勢の種類と順番
今年の運勢を占おうと、初詣の参拝客らが楽しむ、おみくじ。大吉が一番よいというのはわかるが、2番目以降の順番はどうなっているのか。各地の寺社に取材してみると、意外なことが見えてきた。
8~11日の正月大祭に毎年約100万人の参拝客が訪れる、十日恵比須神社(福岡市博多区)。ここのおみくじは5段階で「大吉→中吉→小吉→吉→末吉」。凶はない。同神社は「中吉は『大吉と吉の中間』という意味で、大吉の次に来る」という。
一方、境内から望む博多湾の風景が人気の愛宕神社(福岡市西区)に16種類あるおみくじは、基本的に「大吉→吉→中吉→小吉→末吉」の順。中吉よりも吉が上なのが十日恵比須神社と違う点で、神職によると「中吉は『吉の半分』」の意味だそうだ。
全国の神社・寺ではどうか。大吉の次に中吉が来るのは神田明神(東京都千代田区)や石清水(いわしみず)八幡宮(京都府八幡市)など。一方、大吉の次に吉が来るのは、成田山新勝寺(千葉県成田市)や浅草寺(東京都台東区)などと分かれた。
■「平」や「大凶」も
特有の表現を使う寺社もある。石清水八幡宮のおみくじには「吉凶の変動が大きくなる兆し」を表す「未分(いまだわかれず)」と「吉凶にかかわらず変動が小さい兆し」を表す「平(たいら)」がある。
また宇佐神宮(大分県宇佐市)…