荒天が続く新潟県。三条市付近で高度約8700メートルまで上がると雲間から雪景色がのぞいた=15日午前11時54分、朝日新聞社機から、迫和義撮影
強い寒気の影響で、15日は日本海側を中心に大雪になった。気象庁は16日も北日本から東日本の日本海側を中心に大雪や暴風雪に警戒を呼びかけている。16日から次第にピークを越え、17日には西日本から緩む見込みという。
同庁によると、15日午後4時までに青森市の酸ケ湯で246センチ、山形県大蔵村で245センチ、新潟県津南町で174センチの積雪を観測。名古屋や京都、広島市など都市部でも雪が積もった。東京・八丈島でも降雪を確認。気温も下がり、東京都心で零下2・3度を記録するなど、全国的にこの冬最低となった。
16日夕までの24時間降雪量は多いところで、北陸、関東甲信で80センチ、東北で70センチ、北海道、東海で50センチ、近畿、中国で40センチと予想される。
事故も相次いだ。長野県白馬村の会社員男性(61)が手押し式の除雪機の下敷きになり、意識不明の重体に。岐阜県海津市ではため池にトラックが転落し、中にいた男性(48)の死亡が確認された。警察は雪による視界不良が原因と見て調べている。京都府福知山市では雪下ろしに向かった農業の男性(88)がビニールハウスの下敷きになって死亡した。名古屋市港区の国道23号では、凍結防止剤をまくため路肩に停車中のトラックに乗用車が追突。乗用車の男女2人が死亡した。
空と陸の便も乱れた。JRによると、東海道新幹線で一時、130分の遅れが出た。山陽新幹線でも始発から一部区間で徐行運転をした。山形新幹線でも遅れが出た。全日空は午後10時現在で国内の108便、日本航空も25便の欠航を決めた。全日空は16日についても、4便の欠航を決めた。