記念の盾とフリーペーパー「KEMONOTE」を手にする、カメラマンの中村紀世志さん=大牟田市動物園
大牟田市動物園(福岡県)のファンが自費制作し、無料で配っているフリーペーパー「KEMONOTE(ケモノート)」が昨年12月、「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2016」(日本地域情報振興協会主催)の新創刊部門で最優秀賞を受賞した。発刊後は県外からも反響があり、動物園人気を後押ししている。
「KEMONOTE」はB4判を八つ折りにしたサイズ。「動物と人」をコンセプトに、園の動物だけではなく、飼育員にも焦点を当てて魅力を紹介。手作り感あふれるデザインとその内容から、人気を集めている。2015年5月に第1号を発刊。年3回発行を目標に、毎号5千部つくっている。現在は1月の発刊をめざし、4号を制作中だ。
制作に携わるのは、いずれも福岡市在住の、商品プランナー浅羽(あさば)雄一さん(50)、ウェブデザイナー木下綾さん(35)、カメラマン中村紀世志さん(41)のファン3人。浅羽さんが制作を呼びかけたのがきっかけ。編集・デザインを大牟田市出身の木下さんが担当し、写真担当の中村さんと取材を重ねながら、自主制作を続けている。
協会によると、受賞した新創刊部門は創刊2年以内の媒体が対象で、今回25誌の応募があった。審査では「飼育スタッフの紹介も丁寧で、動物園の魅力が伝わってきた。審査員の中からも『この動物園に行きたくなった』との声が多く、そのフレッシュな感性と温かみのある誌面が高く評価された」としている。
木下さんによると、発刊後は一…