1月16日のMXテレビから
沖縄県東村(ひがしそん)高江の米軍ヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設への抗議活動について報じた東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の番組に、反発の声が上がっている。取り上げられた団体は「意図的な歪曲(わいきょく)」「人種差別的な発言」と指摘し、沖縄の地元紙も「沖縄ヘイト」などと批判。局側は16日、「議論の一環として放送した」との見解を番組で流した。
特集:沖縄ヘリパッド建設
番組は月曜午後10時から放送中の「ニュース女子」。東京新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏が司会を務め、時事問題についてゲストが語り合う。番組のホームページには「物知りな男はカッコいい! ここは、ニュースを良く知る男性とニュースをもっと良く知りたい女性が集う、大人の社交場」とある。地上波のローカル番組で、東京都内などで見ることができる。
1月2日の放送で、高江のヘリパッド問題について、軍事ジャーナリストの井上和彦氏が現地の様子を報告した。VTRの冒頭、井上氏は警察署前で抗議活動をしている人を遠くから眺め、「いました、いました。反対運動の連中がカメラ向けているとこっちの方見てます」とリポート。「近づくと敵意をむき出しにして緊迫した感じになりますので、このあたりでやめておきます」と伝えた。
米軍普天間飛行場の移設予定地の名護市辺野古では、抗議活動について車中から「定年を過ぎたような人たちばかりですね」。ナレーションが「万一逮捕されても生活に影響の少ない65歳以上のお年寄りを集め、過激デモ活動に従事させているという」と続いた。
井上氏がトンネル前に立ち「このトンネルをくぐると建設現場」と説明し、「反対派の暴力行為により地元の住民でさえ高江に近寄れない状況」とナレーションが流れる場面も。
ただ、このトンネルからヘリパ…