さいたま市立常盤北小の児童にスケートを教えるキャシー・リードさん(中央右)=さいたま市浦和区、飯塚悟撮影
フィギュアスケートのコーチで、アイスダンス元日本代表選手のキャシー・リードさん(29)と小学生が一緒に滑る体験型プログラム「スケートキャラバン」(朝日新聞社主催、木下グループ特別協賛)が18日、さいたま市立常盤北小学校(浦和区)で開かれた。体育館に仮設された樹脂製の簡易リンクの上で、児童らが滑ったり転んだりして歓声を上げた。
フィギュア特集 Kiss and Cry
キャシーさんは米国人の父と日本人の母の間に生まれ、7歳で本格的にスケートを開始。弟のクリスさんとのペアで2010年バンクーバー、14年ソチの冬季五輪に出場した。現在は宮原知子選手や本田真凜選手らの指導に関わる。
この日はまず4~6年生160人に講話。毎朝4時に起床してスケートとダンスの練習に没頭したことや、五輪出場のため姉弟で力を合わせて困難を乗り切った経験を伝え「100%の力を出して人生をいきましょう。夢と希望をつかみましょう」と語りかけた。
その後、6年生64人がキャシーさんと一緒にスケートを体験した。初めてスケート靴を履いた児童が多く、最初は慣れない姿勢で転ぶ姿も。それでもキャシーさんにコツを教わると、笑顔でリンクの感触を確かめながら、滑り方を少しずつ覚えていた。
フィギュアを習っているという須崎いぶきさん(12)は「ひと滑りで長い距離を滑るキャシーさんを目の前で見て、やっぱりすごいと思った。私ももっと練習して、将来はスケート選手になりたい」と感激した様子。海野智之君(11)は「体重を前に乗せてがに股になったら、楽しく滑れた。また滑りたい」とうれしそうに話した。(森厚志)