2020年東京五輪のゴルフ会場、霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)が正会員を男性に限定していることについて国際オリンピック委員会(IOC)から改善要求が出たことを受け、霞ケ関CCは大会組織委員会に対し、女性にもコースを開放してきたことを主張する資料を30日までに提出した。
正会員は男性限定「改善を」 IOC、ゴルフ会場巡り
組織委によると、IOCから今月、性別を含めあらゆる差別を禁じた五輪憲章の根本原則に抵触するとして、「(霞ケ関CCの姿勢は)IOCの精神と相いれない」と改善を求める文書が届いたという。霞ケ関CCの今泉博・総支配人は「年間約60日ある日曜、祝日の半分は競技会などはなく、(女性もなれる)週日会員でもプレーできる。女性会員にも満足していただいている」などの主張を文書にまとめ、組織委に提出したことを明らかにした。
霞ケ関CCは1929年に開場した名門で、会員数は約1800人。このうち日曜、祝日も優先的にプレーできる正会員約1250人はすべて男性で、女性は原則、月~土曜日にプレーする「週日会員」「家族会員」のみの約210人。細則で「男性に限り、週日会員から正会員に転籍できる」と定められている。