火災現場周辺を警察官や消防署員たちが捜索していた=大分県別府市楠町、鈴木春香撮影
大分県別府市楠(くすのき)町で5日夜に住宅などが焼けた火災で、県警別府署と市消防本部は6日、連絡が取れていない高齢の住民3人が火災に巻き込まれた可能性もあるとみて現場で捜索を始めた。市は公民館などを避難所として開放。最大約30人が身を寄せ、不安な一夜を過ごした。
市消防本部によると、火災では15世帯が被災し、少なくとも5棟が全焼し、4棟の一部が焼けた。また、80代と90代の男性2人がけがをするなどして病院に搬送された。6日午前10時から別府署と市消防本部が3人の捜索を始めると、住民たちが心配そうに見守っていた。
現場は、JR日豊線別府駅から南東に約600メートルの繁華街近く。細い路地に古い木造の住宅などが密集している。延焼の恐れがあるなどとして、市は5日夜、公民館と市の出張所の計2カ所を避難所として開設。着の身着のままに避難してきた住民らが身を寄せた。
公民館に避難した60代女性は…