インフルエンザで試合を欠場した選手の公式試合への無期限出場停止を伝える告知=RISEクリエーションのホームページより
格闘技の試合をインフルエンザで欠場した選手が、主催者側から無期限の公式戦出場停止とされ、波紋を広げている。感染は「自己責任」なのか。
「プロとしての自己管理の不足。関係者の物心両面にわたる多大なる迷惑行為とし、無期限の公式戦出場停止と致します」
7日、格闘技イベントを主催する「RISE(ライズ)クリエーション」(東京都豊島区)のホームページに、こんな告知が載った。問題になったのは、後楽園ホール(文京区)での1月28日のタイトルマッチ。同社によると、出場予定だった選手がインフルに感染し、吐き気や高熱などの症状が出たため、当日になって試合を中止。対戦相手の不戦勝と裁定したという。
告知に対し、ツイッターでは「ウイルス感染だから自己管理も限界がある」「発症してても出るべきだったってこと?」「重すぎる」と、疑問視する投稿が相次いだ。
同社の広報担当は「試合は当日のメインイベントで、相手もこの日に向けて調整してきたのに、直前に中止になった。プロの選手としての責任を重く見た」と説明する。ただ「無期限停止」としたのは期間を区切らず柔軟に対応するためで、いずれ出場を認める方針。「気をつけていても感染することはあり、線引きは難しい。厳しすぎるという意見もあるので、今後は考慮したい」と話した。
厚生労働省によると、インフル…