ブルペンで打者を立たせて投げる中日の岩瀬
プロ野球現役最年長の42歳、中日の岩瀬仁紀が沖縄・北谷でのキャンプで9日、ブルペンで打席に打者を立たせ、78球を投げた。「結果を出さないと辞める」と公言し、背水で迎える19年目のシーズンの鍵になる新しい球種も数球試した。
昨季は左ひじの故障から2季ぶりに復帰し、15試合に登板したが、防御率6・10とふるわなかった。「今までの球では通用しない」と痛感。長年、武器にしてきた大きく曲がるスライダーをやめ、打者の手元で小さく変化し、バットの芯をはずす新しい球種の習得に取り組んでいる。
順調に投げ込みを続けている分、疲労がたまっていたといい「自分がイメージしている軌道ではなかった」としつつも、「だいたいコントロールできるようになってきた」と手応えを口にした。
キャンプ初日の1日に左手薬指を打撲した影響もなく、11日には今キャンプ初の打撃投手を務める予定。「打ってくる打者に対し、(新球を)どうコントロールできるか。確かめながらやっていきたい」=北谷(金島淑華)