開発被告は子ども向けキャンプにボランティアとして参加するよう仲間に呼びかけたとされる。ウェブサイトではボランティアリーダーについて、「子供たちの良きアドバイザー」などと紹介している(画像の一部を加工しています)
男児にわいせつな行為をしたうえ、その様子を撮影したなどとして、神奈川県警は、小学校教諭や子ども向けキャンプ教室の添乗員ら6人を、強制わいせつや児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供目的製造)などの疑いで逮捕し、起訴されたと9日発表した。男児らに気づかれないような手口で撮影された写真もあったという。
児童ポルノ、168人被害か 教諭ら6人、容疑で逮捕
捜査関係者によると、無職の開発哲也被告(35)は事件当時、子ども向けのキャンプ旅行などを企画する旅行会社に勤務。添乗員として同行したキャンプ場などの旅行先で、子どもの就寝中を狙ったり、薬を塗るふりをしたりしながら繰り返しわいせつな行為をし、撮影していた疑いがあるという。大学生の鈴木航平被告(22)と、当時少年だった大学生の男(20)も、開発被告から誘われてボランティアとして旅行に同行していた。
男児のほとんどは被害に気づいておらず、帰宅後に「楽しい旅行だった」と家族に話したという。
無職の鈴木龍哉被告(23)は家庭教師として教える男児に対して、わいせつな行為などをしていた疑いがある。4人はグループを立ち上げ、撮影した写真や動画を交換していた。警察に発覚しないようにするため、ネットに流出させないなどの決まり事があったという。
一方、小学校教諭の橋本顕容疑者(45)は、元小学校教諭の田中耕一郎被告(66)とグループを結成。静岡県熱海市の海岸で男児に声をかけ、近くの田中被告のマンションに連れ込んでいた。また、腕時計型のデジタルカメラを使い、入浴施設で男児を動画で撮影していたという。(前田朱莉亜、伊藤和也)