キリンホールディングス（ＨＤ）は１３日、清涼飲料で国内首位のコカ・コーラグループとの資本提携の協議を打ち切ったと発表した。商品の共同配送などの業務提携の協議は続ける。

磯崎功典社長が２月初旬、米ジョージア州にあるコカ・コーラ本社を訪れて協議したが、折り合わなかったという。磯崎氏は１３日の決算発表の記者会見で、「資本に対する考え方が違った。資本提携にこだわれば、（業務提携も）前に進まない」と述べた。

キリンＨＤは清涼飲料で国内４位。価格競争が激しい清涼飲料分野で、物流や原料調達を共同で進めてコスト削減を図るため、昨秋、コカ・コーラグループと資本業務提携に向けた協議を始めたことを公表していた。関係強化に向けて、日本でコカ・コーラ商品を製造販売する会社と、キリンＨＤの飲料子会社、キリンビバレッジに両グループが数％ずつ出資する案などが検討されていた。

キリンＨＤは同日、ブラジルの…