会見に臨む(右から)綱川智社長、佐藤良二監査委員会委員長、平田政善専務ら東芝の経営陣=14日午後7時26分、東京都港区芝浦1丁目、関田航撮影
東芝の綱川智社長らは14日、2016年4~12月期決算の発表を延期したことを受けて東京都内で記者会見を開いた。米国の原発事業を巡るリスク、半導体事業の今後のあり方など、質問は相次いだが、淡々とした説明に終始した。
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東京都港区の東芝本社には数百人の報道陣が詰めかけた。綱川社長は、今回起きた問題について「責任を重く受け止めている」と陳謝したが、進退は「指名委員会にゆだねている」と述べるにとどめた。
米ウェスチングハウス(WH)での内部統制の不適切行為疑惑については、監査法人出身で社外取締役も務める佐藤良二・監査委員会委員長が多くを説明した。「従業員からの内部通報がWHの社長あてにあった」としつつ、何があったかの詳細は「現在調査中で内容を控えたい」として答えなかった。
直前で発表延期となった理由は「内部通報の調査報告書のため、ぎりぎりまで手続きしていた」。業績への影響は「ゼロとは言えない。現時点で金額に重要な修正が起きるとは考えていない」と述べた。
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