北海道警函館中央署は15日、強姦(ごうかん)致傷事件で逮捕した会社員の少年(17)が函館市内の病院から逃走したと発表した。道警が約200人態勢で行方を捜していたところ、16日午前1時15分ごろに同署に出頭し、身柄を確保した。
署によると、少年は15日夕、函館西署の留置場で「心臓が痛い」と訴え、病院に救急車で搬送された。医師から留置に耐えられるとの診断が出たため、署に戻るための護送車を待っていたところ、午後6時20分ごろに手錠をつけたまま裸足で走って逃げた。付き添っていた男性警察官2人が追跡したが、見失った。現場には腰縄が残っており、何らかの方法で外したとみられる。
16日午前0時過ぎになって、少年の知人女性から「今一緒にいる。1時半ごろに出頭させる」と110番通報があり、午前1時15分ごろに女性が運転する車で函館中央署に出頭した。この時に手錠は外れていたという。
少年は8日に函館市内の公園の敷地内で10代の女性に暴行しようとして首などにけがを負わせたとして、15日午前に強姦致傷容疑で逮捕されていた。少年は容疑を否認しているという。