列車内で女子高校生の髪などを触ったとして、金沢東署は15日、金沢市諸江町上丁、リサイクル業古屋匠造容疑者(67)を県迷惑行為等防止条例違反(触れる行為)の疑いで逮捕したと発表した。「友達感覚で親しみを込めて触った」と供述しているという。
署によると、古屋容疑者は1月31日午後5時5分ごろ、JR北陸線野々市―金沢駅間の普通列車で「一緒に座らないか」などと声をかけて向かいの座席に座らせた石川県内の高校の女子生徒に「かわいいね」「思春期だから肌が荒れてるね」などと言いながら髪や頰などを触った疑いがある。
署の調べでは、古屋容疑者は当時、肩までの茶髪でピンクのマフラーに赤のスカートなどを身につけ、赤いマニキュアをしていた。数年前から同じような格好で「ぴーちゃん」と名乗り、朝夕の通学時間帯の列車で女子生徒に声をかけたり、自分の写真を撮るよう促したりしていたという。女装の理由について「つらい仕事や現実から逃れたかった」などと話しているという。(田中ゑれ奈)