大阪府教育委員会の向井正博教育長は17日、高校入試の試験日に受験生がインフルエンザなどで体調を崩した場合の対策として、新年度以降の入試から別日程で追試験を実施する方針を示した。今年2、3月に実施される公立高校の入試では、例年通り入試当日に別室受験で対応するとしている。
文部科学省が昨年10月、インフルエンザなどで体調を崩した受験生向けに追試験を実施するよう求める通知を全国の教育委員会や私立高校に出していたことを受けての対応という。
文科省の調査では、都道府県と政令指定市のうち、追試を実施していると答えたのは11府県市だった。向井教育長は「生徒の受験機会を確保することは大切。入試日程の調整などの課題をクリアし、実施していきたい」と話した。(石原孝)