火災で立ち入りが制限された三宮センター街=23日午後8時15分、神戸市中央区
23日午後7時10分ごろ、神戸市中央区三宮町1丁目の自転車店「ヤマダサイクルセンター」で、スプレー缶が爆発したと店員から119番通報があった。市消防局によると、店から炎があがり、流れ込んだ煙が隣接する「三宮センター街」のアーケード内に充満。買い物客らが避難し、兵庫県警が周辺に立ち入らないよう呼びかけた。
現場周辺の地図
神戸市消防局などによると、4階建て建物の1階にある自転車店約100平方メートルが全焼。出火時、店内には店員4人と数人の客がいたが全員無事だった。
近くにいた50代女性によると、店から出た煙が徐々に広がり、どす黒く変わった。「爆竹のような『パーン、パーン』という音が何度もした。何があったのか分からず、怖かった」。近くの地下街にいた30代男性は「焦げ臭いにおいがした後、『全員避難するように』と館内アナウンスが流れた。急いで地上に上がった」と驚いた様子だった。
現場はJR三ノ宮駅のすぐ南側の繁華街で、当時、買い物客や帰宅する人たちが大勢行き交っていた。