お別れ会の会場には献花を待つファンの長い行列ができた=横浜市のパシフィコ横浜
18歳の若さで急逝したアイドルグループ・私立恵比寿中学(エビ中)のメンバー松野莉奈さんを送る会が25日、横浜市のパシフィコ横浜で開かれた。開場前から2千人以上のファンが、言葉をかけようと駆けつけた。
イメージカラーであった青い花で埋め尽くされた祭壇には、ギンガムチェックの衣装に身を包んだ笑顔の松野さんの遺影が飾られた。エビ中の曲が流れる中、ファンらは、青いアイリスや、松野さんが大好きだったというガーベラを次々と献花した。
集まったファンの中には制服姿の学生も目立った。岡山県から来たという高校3年生の男子生徒(18)は「笑顔がすてきで、学校で居場所がなかった僕だったけど、りななん(松野さんの愛称)ががんばっている姿を見ると、生きるのも楽しいなって思えた」とあふれる涙をぬぐった。東京都の青山はるかさん(18)は「雲一つない青い空が、りななんの最後を見送っているみたい。自分がもし今いなくなるって思ったら、家族で過ごす一日一日を大切にしなきゃって思った。たくさんの笑顔をありがとう」と語った。(江戸川夏樹)