東京大は3日、在職中に論文の捏造(ねつぞう)や改ざんをし、大学の名誉や信用を著しく傷つけたとして、分子細胞生物学研究所の加藤茂明・元教授ら4人を懲戒解雇相当、元助教1人を諭旨解雇相当とすると発表した。5人はすでに退職している。このうち、退職金を受け取った3人には自主返納を求める。
懲戒解雇相当は加藤氏のほか、研究室の中核メンバーだった柳澤純・元助教授と武山健一・元准教授、北川浩史・元特任講師。
東大は2014年12月、加藤氏らの論文33本に不正があったと認定する最終報告書を発表。加藤氏らの処分を検討してきた。