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作新学院、先輩から学び夏春連覇へ 打線強化へ体作り

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冬場、基礎体力の向上に励んだ作新学院の選手ら=坂名信行撮影


■選抜高校野球 話題校


作新学院(栃木)が1983年の池田(徳島)以来となる、史上5校目の「夏春連覇」を目指す。主将の添田は「挑戦できるのは作新だけ。個々の意識を高く持って臨みたい」と話す。


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メンバーは昨夏から、がらりと変わった。ベンチに入っていたのは二塁手の添田と中堅手の鈴木だけ。西武にドラフト1位で入った今井の背番号「1」を継いだのは左腕の大関。身長172センチ、70キロと小柄で、制球力で勝負するタイプだ。昨秋はその大関の力投で栃木県大会、関東大会を制した。だが、明治神宮大会は1回戦で明徳義塾(高知)に敗退。序盤に攻めきれず、守りのミスから崩れた。「全国を相手にまだまだ実力が足らなかった」と添田は振り返る。


昨夏は今井を支える打線も強力だった。長打力だけでなく、好機の作り方も相手に1アウトを簡単に与える送りバントは多用せず、ヒットエンドランで攻撃的に走者を進めた。小針監督は「その作戦を成功させるためにもまずは振る力がなければいけない」と言う。


そのため、今冬は体力強化の合宿を増やした。昨年までは夏の栃木大会前にするぐらいだったが、昨年末に1度、2月に2度と1週間ずつ敢行。タイヤ引きも取り入れ、体作りに努めた。昨秋は大関が4番打者も担った。ほかの野手が成長すれば、エースの負担を軽くできる。


チームの強みは、全国制覇したチームを間近で見ていたこと。「今井さんはエースの自覚を持って準備からしっかりとこなしていた。僕も自覚を持って本番で力を出したい」と大関。添田は「先輩たちは個々の能力が高かったが、守備位置やどこに打つかなど状況に応じた判断力が高かった。それは僕らでもできること。それを選抜大会で見せたい」と話す。=終わり(坂名信行)



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