堺市議会で大阪維新の会の議員の質問に答える竹山修身市長=6日午前、堺市
10月に任期満了を迎える堺市の竹山修身市長(66)は6日の市議会で、今秋の市長選に3選を目指して立候補することを表明した。同市長選では、大阪維新の会(代表=松井一郎大阪府知事)も、元民放アナウンサーの清水健氏(40)を擁立する方針を固め、最終調整している。前回に続き、竹山氏と維新候補が対決する構図になりそうだ。
堺市長選に清水健・元アナウンサー 維新が擁立方針
竹山氏は、この日始まった市議会の代表質問で公明党議員の質問に対し、「市民の福祉、まちづくり、都市の自治の三つの課題を向上発展させることが私の務めであると考え、いま一度出馬の決意を固めた」と述べた。一方、維新議員もこの日、竹山氏への質問の中で「(維新も)候補者を擁立して勝ち抜き、堺を前に進める」と述べた。
竹山氏は大阪都構想が市長選の争点になると主張し、「都構想で堺を消滅させてはならない」と反対する考えを示す。一方、維新側は現段階で堺市を都構想の対象にしておらず、竹山氏の市政運営の是非を争点とする方針。ただ、維新は堺市長選で敗れれば、来秋に想定する大阪市への特別区導入の住民投票に影響するとみており、堺市長選を「負けられない戦い」と位置づける。
竹山氏は大阪府政策企画部長を経て、2009年の市長選で当時の橋下徹知事らの支援を受け、現職を破り初当選。13年の市長選では都構想への反対を訴え、自民や民主(当時)、共産、社民の各政党の支援を受けて維新の候補を破って再選した。(村上潤治、矢吹孝文)