昨年12月の入門会見で大嶽親方(左)と握手する納谷幸之介
大鵬の孫と朝青龍のおい。一時代を築いた横綱の血筋に連なる若者の対決が、14日に初日を迎えた大相撲初場所(東京・国技館)で実現するかもしれない。2人そろって今場所デビューし、3日目に始まる前相撲に登場する。
大鵬の孫が初場所で初土俵 祖父と同じしこ名「納谷」で
朝青龍のおいが新弟子検査 「1番強い力士になりたい」
どすこいタイムズ
大鵬の孫、納谷(なや)幸之介(17)。元関脇貴闘力の三男でもあり、強豪・埼玉栄高では主将を務め、昨年の国体少年の部を団体、個人とも制した。188センチ、166キロの体格で、大鵬部屋の流れをくむ大嶽部屋に入門した。
かたや立浪部屋のスガラグチャー・ビャンバスレン(18)はモンゴル出身の朝青龍、ドルゴルスレン・ダグワドルジさんのおい。目元が叔父にそっくりだ。
留学した千葉・日体大柏高で国体3位など実績を残した。昨年11月の九州場所の新弟子検査で合格したが、興行ビザを取得する必要があったため、納谷と同じ今場所のデビューになった。
前相撲は序ノ口の取組前の午前8時台に行われ、新弟子やけがで番付外に転落した力士が戦う場。3日目の16日に始まって今場所は2、3番を取るが、大割り(取組表)に載らないためファンは直前まで2人の対戦が組まれているか分からない。ただ今後ライバルになるかもしれない2人の初対決が見られるなら、早起きする価値はありそうだ。
納谷は「おじいちゃんには『一生懸命やれ』と言われた。しっかりやりたい」。ビャンバスレンは「叔父さんに一歩でも近づけるように頑張りたい」と意気込んでいる。